三重県熊野市はどんなところ?三重県在住者からみた熊野市の魅力や特徴
熊野市は、豊かな自然と歴史の長い伝統や文化が息づく街です。
紀伊半島の南東部に位置し名古屋市まで約190km、大阪市まで約160kmの距離にあり、北には尾鷲市と奈良県があります。
熊野市全体の90%近くが森林に覆われていて、四季折々違った表情を見せる自然や世界遺産の熊野古道など、地元内外から愛され続けているスポットが多いのも魅力のひとつ。
今回は、そんな三重県熊野市についてご紹介しますので、三重県への移住を検討されている方はぜひ最後までお読みください。
熊野市の基本情報
熊野市は、人口約1.5万人の三重県南東部に位置しており、南東には海、北西は山に囲まれた自然豊かな場所です。
世界遺産である熊野古道や吉野熊野国立公園など、美しい景観がたくさんあります。
さらに、日本の棚田百選にも選ばれた「丸山千枚田」など、多くの自然とともに熊野市は発展してきました。
また、温暖な気候から柑橘類の栽培に適していて、特に香酸かんきつである「新姫」が有名で、新姫を使ったいろいろな商品が販売されています。
砿業においては、日本唯一の「那智黒石」の産地としても知られ、碁石や工芸品などに加工されています。
熊野市基本情報
https://www.city.kumano.lg.jp/administration/?content=24
熊野市の天気
熊野市は温暖な気候で、平均気温は約15℃、降水量の平均は約2,600㎜です。
比較的1月は降水量が少なめで年によっては100㎜いかない時もありますが、9月はやや降水量が多い傾向にあります。
最も暑い8月の平均気温は約25℃ではあるものの、近年は温暖化の影響で30℃を超える日も増えています。
1月の平均気温は5.8℃、氷点下になることも少なく、雪もたくさん降るわけではありません。2018年うっすらと雪が降った際、雪化粧をした熊野本宮大社はめったに見られないということで話題になりました。
熊野市のアクセス状況
主要都市から熊野市までにかかる時間は以下となります。
〇車の場合〇
名古屋方面から
東名阪自動車道⇒伊勢自動車道⇒紀勢自動車道:尾鷲北IC(終点)⇒R42号⇒熊野尾鷲道路:尾鷲南IC(始点)~熊野大泊IC 約190km 約2時間30分
大阪方面から
【最短ルート(奈良周り)】
阪和自動車道⇒[美原JCT]⇒南阪奈自動車道⇒[葛城IC(終点)]⇒大和高田バイパス⇒[小房交差点右折]⇒国道169号線⇒[土田交差点左折]⇒道なり 約160km約2時間30分
西名阪自動車道⇒国道25号(名阪国道)⇒伊勢自動車道⇒紀勢自動車道:尾鷲北IC⇒国道42号⇒熊野尾鷲道路:尾鷲南IC~熊野大泊IC
〇電車の場合〇
名古屋駅から
特急「ワイドビュー南紀号」で熊野市駅 約3時間
新大阪駅から
【最短ルート】
三重県周り、松阪駅から特急「ワイドビュー南紀号」 約3時間
【乗換の少ないルート】
和歌山県周り、「特急くろしお号」で新宮駅 約4時間
熊野市アクセス
熊野市のおススメ観光スポット
熊野市にはたくさんの観光スポットがありますが、その中でも特におすすめの場所を3つ厳選してご紹介します。
■熊野大花火大会■
毎年8月17日に七里御浜で行われる熊野大花火大会は、諸精霊供養をするために打ち上げられていたのが始まりです。
紀州で最も大規模な花火大会で約1万発の花火が打ち上げられ、『鬼ヶ城』海上での自爆花火など、熊野灘を舞台に迫力満点の名物花火が夜空を彩ります。
鬼ヶ城の巨大な岩壁に響く轟音や、海上花火が独特の「足」の長さを誇るなど、他に類を見ない花火として、毎年全国各地から十数万人の方が訪れている花火大会です。
■吉野熊野国立公園■
世界遺産である吉野熊野国立公園 は、 奈良県、三重県、和歌山県紀伊半島の3県にまたがり、三重県においては南部の領域のほとんどを占めています。豊かな自然と素晴らしい景観が多くの方を魅了させ、一度のみならず何度でも訪れたい地としても名高い場所です。
特に北部の山岳地帯の大杉谷は「日本三大渓谷」のひとつで、ユネスコエコパークにも登録され巨岩や奇岩もぜひ見て頂きたいスポットのひとつです。
崖が続く「瀞峡(どろきょう)」ではアクティビティを楽しむこともできます。
■熊野古道■
和歌山県南部の熊野三山への参詣路を「熊野古道」と呼び、遠隔参詣路なのですが、その経路はさまざまあるのが特徴です。
京を出発地に難波を経由して海沿いに田辺へ抜け、田辺から山間を進み本宮に至る路を「紀伊路」と呼んでいます。
また、伊勢を経由する伊勢路や、十津川路、北山路、高野路、そして大峰山を抜ける修験者の峰入路などがあり、2004年(平成16年)に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
熊野市観光協会
熊野市の特産品
熊野市の特産品を3品ご紹介します。お土産として、もちろんご自宅用にもおすすめのものを厳選しましたので、ぜひご賞味ください。
■熊野のさんま■
熊野市で行うサンマ漁は、11月頃~翌3月頃までですが、サンマの漁獲量が多い北海道で獲れるものとは異なり、産卵のために南下してくるサンマは程よく脂が抜けていて食べやすいのが特徴です。近年は高級魚になりつつあるサンマですが、熊野で漁獲されたサンマは丸干しやさんま寿司などに加工され、老若男女問わず愛されています。
その他にも熊野市ではカツオやサバ、イワシなど、さまざまな種類の魚が獲れます。
■熊野地鶏■
熊野地鶏は、「おいしい!」と三重県内では昔から高く評価されていて、シャモの一種である「八木戸」と、三重でも名高い銘柄鶏である「伊勢赤どり」、そして名古屋コーチンを掛け合わせて育てられた高級肉用鶏。
山間の自然に囲まれた地でストレスなくのびのびと育てられ、飼育期間は通常のブロイラーよりも長く、100日以上をかけて育てられます。抗生物質を一切使用せずに安全な飼料を定期的に与えているので、肉の赤味は強く弾力があります。
うまみ成分も多く含んでコクもあるので、お鍋や煮物、そのまま焼いて食べてもおいしく召し上がっていただけます。
■新姫■
熊野市の特産品の中でもさまざまな形で加工されているのが新姫です。
熊野市でしか生産されておらず、ジュースをはじめポン酢しょうゆやスイーツ、アイスクリームなど大人から子供まで楽しめる加工品が多いのが特徴です。
ポン酢しょうゆはお土産としてもとても人気があり、様々なお料理に活用できるのでぜひお買い求めください。
熊野市特産品
https://www.kumano-kankou.info/specialty/
熊野市のいいところ
熊野市に実際移住された方のお話によると、
・人がいい
・気候がいい
この2つが特に移住して感じたことなんだとか。
付かず離れず、程よい距離感を保ってくれてだからといってよそ者だからと警戒されるようなこともなく、すんなり溶け込むことができたそうですよ。
気候も特に暑い8月は30℃前後と安定していて、窓を開ければ海風が入り込み、日中はエアコンなしでも過ごせる日も多いんだとか。
スーパーやコンビニももちろんありますし、日常生活を送るうえで全く支障をきたさないのも熊野市のいいところです。
市街地、海岸部、山間部のどこに住むかで同じ熊野市でも全く違う顔が見れるので、どこに住まいを持つかで悩んでしまうかもしれませんね。
くまの移住ねっと移住者インタビュー
熊野市の不便なところ
熊野市の不便なところは、
・名古屋や大阪まで行くのに3時間近くかかる
・公共の交通機関が少ない
・車がないと不便
この3つがあげられます。
日常生活を送る分には生活必需品を揃えるお店も市街地には多いので、困ることはありません。
ですが、その場所に行くまでだったり仕事場へ通ったりするのにも車が必要になるので、一家に一台というよりは一人一台、車が必要な場所であるのは否めないでしょう。
まとめ
田舎の良さが程よく残る熊野市は、移住先として人気が高い街でもあります。
移住を検討している方に向けて空き家バンク情報や市営住宅、空き家の改修補助などに力を入れていて、家族連れはもちろんのことお一人様の移住者も増えていると言います。
移住相談会や体験ツアーなども行っていますので、観光がてらぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
くまの市移住ねっと