三重県鳥羽市はどんなところ?鳥羽市の魅力や観光スポットなど徹底調査
真珠の養殖で有名な鳥羽市は、海産物も豊富でイセエビやアワビ、牡蠣など新鮮な魚介類が多い街として知られています。
第二次世界大戦中は海軍の要港として発展、現在は鳥羽港を中心に市街が広がり、観光スポットも多いことから県外からも多くの方が鳥羽市に足を運んでいます。
今回はそんな鳥羽市についてご紹介します。
鳥羽市の基本情報
人口 | 約17,200人(約8,200世帯) |
面積 | 107.34 km2 |
人口密度 | 153人/km2 |
年間降水量 | 約2,292㎜ |
病院(個人医院含む) | 約16医療機関(一般診療) |
三重県の東端部に位置する鳥羽市は、4つの有人離島を含む特徴のある街です。
海岸線はリアス式海岸で海産物が豊富、伊勢志摩地域の中心的な存在として毎年多くの観光客が訪れます。
また、人口の減少や少子高齢化社会へ対応すべく、独自の取り組みとして移住や子育て支援、定住の促進にも力を入れています。
鳥羽市は全域が「伊勢志摩国立公園」に指定されていることもあり、とても自然豊か。
他の国立公園と比較して民間所有地も多く暮らしやすい街といえるでしょう。
鳥羽市の気候
鳥羽市の夏は蒸し暑く、曇っている日がやや多い傾向にあります。
6月~8月の平均気温は26℃程度ですが、近年は35℃近くになる日も増えてきました。
12月~3月までは1日の平均最高気温は14℃ほどで、氷点下になる日は少ないため、冬は過ごしやすいのが特徴です。
また鳥羽市は比較的高水量が多く、3月~10月の間で降水日になる確率は約30%、特に6月は月のほぼ半分が1㎜以上の降雨日ですが、一年間の中で最も降雨量が多いのが9月で台風などの影響が考えられます。
鳥羽市のアクセス状況
鳥羽市は名古屋と大阪のほぼ中心に位置しています。
車の場合
鳥羽市⇔名古屋方面
東名阪自動車道‐伊勢自動車道‐伊勢二見鳥羽ライン:約120分
鳥羽市⇔大阪方面
西名阪自動車道・名阪国道‐伊勢自動車道‐伊勢二見鳥羽ライン:約180分
電車の場合
鳥羽市⇔名古屋市:約110分
名古屋や大阪市内へ出るとなると電車も車もやや時間がかかる印象があります。 ですが、移住者の受け入れに積極的に働きかけていることもあり、専門部署を設置するなど豊かな暮らしが実現できる街として注目されています。
おススメの観光スポット
鳥羽市内のおススメの観光スポットをご紹介します。
■鳥羽水族館
日本一と称される鳥羽水族館。約1200種類もの飼育種類を誇り、古い歴史を持つ老舗水族館です。
館内は12のゾーンに分かれていて、海や川などさまざまな環境で生息している生きものたちを観ることができます。
特にジュゴンとアフリカマナティーという両種の生きものを飼育しているのは、世界的に見ても鳥羽水族館のみ。ジュゴンは人魚伝説のモデルとも言われているため、多くの観光客を楽しませてくれています。
水族館では楽しいパフォーマンスやショーも充実しており、アシカショーではその運動能力の高さが披露され、セイウチふれあいタイムでは大きなセイウチの体やヒゲに触れることもできます。また、ペンギン散歩なども人気のアクティビティとなっています。
■ミキモト真珠島
1893年、御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島。
真珠の歴史と魅力がたくさんつまった場所です。島の中には真珠博物館や御木本幸吉記念館などがあり、御木本幸吉氏の生涯と業績を紹介しています。
さらに、この島では白い磯着に身を包んだ海女たちによる潜水作業が行われていて、その様子を間近で見ることができるほかにも、パールプラザというレストランやショップなどもあります。
■神明神社
旅行口コミサイトでも評価の高い神明神社は女性に縁の深い三社、鳥羽三女神のひとつ。
海女の間では古く昔から「女性の願いなら1つは叶えてくれる」と言い伝えられていることから、現在は全国から多くの女性が参拝に訪れています。
小さな神社ですが、海女の魔除けである星と格子を染めたお守りやストラップ守りなどが授与所で購入できます。
鳥羽市グルメ
鳥羽市に来たらぜひ召し上がって頂きたいグルメをご紹介します。
■伊勢えび料理
鳥羽市は国内でも有数の伊勢えびの産地です。
そのため、市内には伊勢えび料理を提供しているお店がたくさんあります。
ただ、伊勢えびを守り安定的な漁獲量を確保するため、5月~9月の間は禁漁期間となっています。
他県と比べ漁獲できる伊勢えびの大きさについても厳しく制限が設けられていることから、お店で提供される伊勢えびはどれも大きく、甘味があり身がぎゅっとつまっています。
■海産物
伊勢えびに次いで鳥羽市に来たならぜひ堪能していただきたいのが海産物です。
市内には活貝・焼き貝・網焼きのお店がたくさんあり、新鮮な魚介類を思う存分食すことができます。
元海女の方がいるお店や焼貝専門のお店など、四季を通じて旬の海産物が味わえることから、多くの方で賑わいを見せます。
食べて良し、お土産として購入するもよし、鳥羽市へお越しの際は伊勢えび以外の海産物もぜひお召し上がりください。
鳥羽市のいいところ
鳥羽市のいいところは、
・自然が豊か
・新鮮な魚介類が安価で楽しめる
・レジャースポットが多い
全域が伊勢島国立公園に指定されているので、鳥羽市内どこにいても美しい自然が堪能できます。
また、鳥羽市は有名なもののひとつに海女漁があり、平成29年に鳥羽市の海女文化は重要無形民俗文化財に指定されました。全国の海女さんの約半数が鳥羽市にいることから、海女になりたいという理由で鳥羽市へ移住される女性もいるくらいです。
水産業も盛んなので、一年を通じて旬の魚介類が安価で購入できるのも、鳥羽市のいいところです。
鳥羽駅近くにある「鳥羽マルシェ」では、海産物のほかにも農作物も販売されており、地元の方をはじめ観光客も多く訪れています。
鳥羽市の不便なところ
鳥羽市の不便なところは。
・市内に大きな病院がない
・降水量が多い
・市街地から離れていると車が必要
鳥羽市内に総合病院などの大きな病院はありません。
ただクリニックは揃っていますし、鳥羽駅から車で15分ほどのところに伊勢総合病院や40分ほどかかりますが志摩市民病院があります。
また、一年を通じて全国的に見ても降水量が多いのが鳥羽市です。気温は東京都心部とほぼ変わりがないため、夏は特に蒸し暑さを感じますが、冬はほとんど積雪もないですし温暖なので冬場は過ごしやすいでしょう。
市街地周辺に暮らすのであれば交通の便で困ることは少ないかもしれませんが、市街地から離れれば離れるほど移動には車が必要となるため、自家用車を所有されている方がほとんどです。
まとめ
今回は鳥羽市についてご紹介しました。
鳥羽市は、移住や起業支援などに大変力を入れています。
また、子育て世代や未来を担う子供たちへの成長段階に合わせた支援など独自の取り組みも積極的に行っています。
都市部へのアクセスが良いとはいい難いものの、観光業や水産業が盛んなことから鳥羽市でも独自の職業紹介所を設置するなど
「住んで良かった」が実現できる街といえます。
移住を検討されている方はぜひ、鳥羽市も視野に入れてみてはいかがでしょうか。