三重県いなべ市はどんなところ?三重県在住者からみたいなべ市の魅力や特徴

三重県いなべ市は、三重県の最北端に位置しており、岐阜県と滋賀県に接している街です。

市の真ん中には員弁川が流れ、自然豊かで三国岳、鈴北岳、烏帽子岳など山々に囲まれたのどかな場所でもあります。

2003年(平成15年)に員弁郡北勢町、員弁町、大安町、藤原町の4町が合併して「いなべ市」が誕生しました。

また、いなべ市は企業誘致に力を入れておりトヨタやデンソー、太平洋セメントなど日本を代表する企業の工場もたくさんあります。

そこで今回は、自然豊かな雰囲気もありながら工業地帯として活気あふれるいなべ市について、ご紹介します。

いなべ市の基本情報

人口約44,300人(約17,300世帯)
面積219.83km2
人口密度202/km2
年間降水量約2,163㎜
病院(個人医院含む)約20件

田園地帯が広がるいなべ市は、山々に囲まれきれいな水が流れることもあり、土壌が豊かで質の良いお米が採れる街としても知られています。

古く昔は宿場町として栄え、今でも街道沿いには古い家屋が連なっている場所がありますが、近年はこれらの古い建物をリノベーションした食堂やカフェなどが続々とオープンしています。

このように、いなべ市は活気のある市へと生まれ変わりつつあり県外から訪れる若者も増えてきていますが、そのきっかけとなっているのが移住者の存在です。

実はいなべ市は、全国住みよさランキングで県内2位に選ばれるほど移住者が多いんです。

子育て支援にもかなり力を入れていますし、商売や起業に挑戦する人をサポートする窓口も様々な形で用意されていることから、「移住しよう!」と考えてもらえるのだと思います。

いなべ市移住促進パンフレット

https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/jutaku/1004086.html

いなべ市ビジネスサポート窓口

https://www.city.inabe.mie.jp/sangyo/shokogyo/1012552.html

いなべ市の天気

いなべ市の8月の平均気温は約27℃、近年は猛暑の影響で30℃を超える日も増えてはいますが、比較的夏場は過ごしやすい傾向にあります。

ただ、蒸し暑い気候が特徴の三重県なので過ごしやすいとは言えど、6月~9月の暑さは慣れている人でも「暑い!」と感じることが多いかもしれません。

1月~2月にかけては雨量も少なく平均気温も約4℃と暖かい地域なのですが、冬は雪が降る日もあり2012年12月には65㎝の積雪がありました。

いなべ市月間平均気温・降水量

https://www.city.inabe.mie.jp/shisei/tokei/1002585.html

いなべ市のアクセス状況

いなべ市へのアクセス方法としては、大きく分けて電車と車の2つになります。

●電車の場合

名古屋・大阪方面から

①近鉄名古屋線・JR関西線[桑名駅]から三岐鉄道北勢線[西桑名駅]に乗り換え(所要時間:徒歩約5分)

②近鉄名古屋線[富田駅]から三岐鉄道三岐線[近鉄富田駅(近鉄富田駅3番ホーム)]乗り換え。三重交通バス、阿下喜行きに桑名駅東口から乗車。

●車の場合

①名古屋・大阪方面から

東名阪高速道 桑名インターチェンジから一般道、桑名ー員弁線を西方向へ

(名古屋から約70分)

②京都、大阪方面から

名神高速道 関ヶ原インターチェンジから一般道365号線を南方向へ

(大阪から約2時間から2時間30分)

名古屋からは車だと1時間前後で行けるため、いなべ市在住の若者は名古屋市へ出かけることが多く、名古屋からもいなべ市へ自然を求めて訪れる方がたくさんいます。

いなべ市のおススメ観光スポット

いなべ市に来たらぜひ立ち寄っていただきたいスポットをいくつかご紹介します。

■にぎわいの森■

平成31年に完成した新しい施設で、厳選された食料品が並ぶショップをはじめカフェやスイーツ店など様々な店舗が集っています。

もともとは未整備だった森を整備して作られた場所で、地域の資源を活かしたいなべ市ならではの空気感が堪能できる施設です。

毎月趣向を凝らしたイベントが開催されており、市民の方はもちろんのこと市外や県外からもイベント目当てで訪れる方もたくさんいます。

にぎわいの森

https://www.inabe-nigiwai.jp/

■竜ヶ岳■

いなべ市と滋賀県東近江市の境にある山で標高1,099m、古くから伝わる雨を呼ぶ竜神にちなみ「竜ヶ岳」と名付けられたと言われています。

宇賀渓登山口には登山道があり歩きやすくなっているので、ぜひ一度訪れて頂きたいスポットです。

山頂は平原が広がっていて熊笹が多く春はシロヤシオの白花が咲き、秋はシロヤシオの紅葉の中に黄金色をしたススキが美しく、訪れた方を魅了させています。

山頂の少し手前にある「重ね岩」は登ることができ、岩の上から眺めるパノラマ景色は圧巻です。

三重県いなべ市観光協会:竜ヶ岳

https://ssl.kanko-inabe.jp/ryugatake/

■聖宝寺■

平安時代から続く歴史ある禅寺で、庭園が一年の中で最も美しいと言われている紅葉シーズンは多くの人出で賑わいを見せます。

麓には約300段の階段があり登り境内にいくこともできますが、境内の下にも駐車場が用意されています。

池泉回遊式のため池の周りを歩きながら紅葉を楽しむことができ、庭園の歴史は平安時代にさかのぼり極楽浄土を表現していると言われています。

紅葉シーズン中はチャリティコンサートや抹茶会なども開催されていますが、もちろん緑が生い茂る季節の散策にもおすすめのスポットです。

三重県いなべ市観光協会:聖宝寺

https://ssl.kanko-inabe.jp/tourism/127/

いなべ市の特産品

いなべ市の特産品をご紹介します。お土産や自宅用におすすめです。

■シイタケ■

ふるさと納税の返礼品にもなっているシイタケは、いなべ市の特産品として欠かせません。

かさの部分がとても肉厚で、煮物などでも召し上がって頂くことができますが、おすすめは素材のうまみを最大限に味わえる炭焼きです。ご家庭で召し上がるときは、オーブンなどに入れてじっくり焼いてみてください。

そのまま塩をかけて、チーズなどを乗せて焼くなどアレンジ次第で同じシイタケでも味わいが変わるので、ぜひ一度ご堪能ください。

■そば■

三重県の中で一番のそば処として有名なのもいなべ市です。

作付けに適した気候だったことから、2002年からそばの栽培や生産が盛んに行われています。

いなべ市民のそばに対する意識も高く、多くの市民が素人そばうち段位を取得しているんだとか。

そば打ち体験教室やそば祭りなどそばに関するイベントも数多く開催されており、いなべ市のそばをアピールするため「美しい三重 いなべの里の蕎麦」というウェブサイトも開設しています。

いなべ市に訪れた際は、食べて頂きたい特産品のひとつです。

美しい三重 いなべの里の蕎麦

http://inabesoba.com/

■いなべ牛■

竜ヶ岳の麓で育ったいなべ牛は、オレイン酸の含有率が多く牛肉のうまみがぎゅっと詰まった至高の一品。

柔らかいくちどけに肉本来の甘味も感じられるバランスの取れた牛肉で、いなべ市内にある牧場の牛の大半がA4、A5に格付けされるほど高い評価を得ています。

市内のJAや精肉店で販売されていますが、三重いなべ牛の精肉パックには「いなべ牛」の証であるマークが表示されています。

いなべ市のいいところ

いなべ市は近年移住に大変力を入れていることから、移住者が増えています。

市内の空き家物件や販売情報を空き家バンクに登録、移住を検討している方のための情報発信をはじめ、空き家リノベーション支援事業や耐震診断を無料で行うなど、移住しやすい制度が充実しているのが魅力です。

三重県全体で積極的な移住政策が進められており、いなべ市も続々と移住者が集まって地域の活性化に貢献しています。

桑名市や四日市市、鈴鹿市、伊勢市などに比べるといなべ市の知名度はあまり高くはありませんが、トヨタやデンソーなど日本を代表する企業の工場も多いことから、名古屋や大阪方面から移住される方もたくさんいます。

いなべ市移住情報

https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/jutaku/1004086.html

いなべ市の不便なところ

いなべ市は名古屋から約1時間足らずと近いことから車でのアクセスは良いものの、公共の交通機関はありますが市内に関しては車やバイクなどでの移動が大半を占めています。

大型スーパーやカフェ、食事処も多いので日常生活を送るうえでは不便に感じることは少ないですが、やはり車は必要な地域である点は否めません。

また、夏は全国的に見ても過ごしやすいですが、冬は雪が積もることも珍しくないためやや注意が必要です。

まとめ

いなべ市は三重県内でも若者の移住者が多く、移住促進政策をはじめファミリー層に向けた子育て支援も実施しています。

地域おこし協力隊を迎えいなべ市の魅力を市外へ発信し続けており、いなべ市に魅了されたたくさんの若者が起業するなど、

目覚ましい発展を遂げています。

移住を考えている方はぜひ、いなべ市も候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

いなべ市空き家・移住・支援事業補助金

https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/jutaku/index.html